三姉妹が含まれる女性の分類体系「姉妹型」というものを発案したのは、きょうだい関係についての著書も多い漫画家の畑田国男氏で、都市と女性のフィールドワークを調査し続けて、数多くのルポルタージュを発表しましたが、そこから兄弟姉妹の立場が性格を決めるという新しい人間学を発見しました。
氏は、あらゆるジャンルの職業と年代の兄弟、姉妹を調べ、その性格差や活躍度には明確な因果関係が見られることを膨大なデーターから導き出しました。
どんな兄弟姉妹構成で、何番目に生まれて育ってきたかを知ることで、その人の基本的な性格がわかるというものです。つまり、きょうだい関係という後天的な生育環境の要素に着目して、性格や行動原理を決めるのは幼児期の家庭環境にあるという理論の新しい人間学であり、きょうだい学でした。
人は、生まれた順番に従っておおよそ次のように4パターンに分類されます。この分類によって、基本的な性格やキャラクターがわかってきます。
第1子は、男女に係わらず最初に生まれた子どもで、中間子は兄弟姉妹に挟まれた子どもを指しますが、長男でも姉や弟、妹がいれば中間子です。
三姉妹総研では、女性三人だけの「純粋三姉妹」を基本としていますが、チェーホフの「三人姉妹」に倣って、三姉妹以外に男兄弟ひとりまで(なお、男兄弟の順位は問いません)を含む姉妹を「三姉妹」としています。出生順位の分類に従って、三姉妹の場合に当てはめますと次のようになります。
当研究所で実施しました「三姉妹アンケート調査」では、姉妹自身による姉妹の性格差を客観的に評価する調査を行いましたが、その結果、長女、次女、三女それぞれの性格は次のような項目が上位を占めました。