2011年12月6日
クリスマスプレゼントのルーツは三姉妹
ドイツ語圏の国を中心にヨーロッパでは、12月6日を「聖ニコラウスの日」として祝う習慣があります。この日は、3世紀から4世紀ごろにリキュア(現トルコ)で生まれた司教の聖ニコラウスの命日にあたります。
 司教を務めていた町に父と三姉妹が暮らす貧しい家がありました。あるとき、三姉妹に結婚話がもち上がりますが、家にはお金がないために嫁がせることができません。そこで、長女は自らの身を売って結婚に必要な支度金などをつくり、妹たちを幸せにしてやりたいと考えます。そんなうわさがニコラウスの耳に届きます。
 ニコラウスは、この妹思いの長女の心情をおもんばかり、三姉妹の家の屋根にある煙突から金貨を投げ入れます。この金貨が偶然、暖炉に下げられていた靴下の中に入り、長女の身売りが避けられたという逸話が残されています。
 この伝説がヨーロッパに渡って、三姉妹は子どもに、ニコラウスの名もサンタクロースへと変わって、クリスマスプレゼントは靴下に入れるようになりました。
Copyrights (C) 2011  SANSHIMAI Institute of Research, Inc.All Rights Received.