幼少時代に母は亡くなったと聞いていたものの、祖母の葬儀で生きていたことが分かった三姉妹が、母との再会を契機に人生を前向きに歩き出す映画『カノン』は、10月1日から公開されます。アルコールに溺れたがために生き別れてしまう母と娘たちの再生の物語で、モラハラやアルコール依存症や炎にそれぞれトラウマを持つ三姉妹にとって知られざる母の過去を辿る中、徐々に痛みも癒えていきます。富山に住む結婚を控えた次女に比嘉愛未さん、東京の専業主婦の長女にミムラさん、金沢の老舗料亭の女将の三女に佐々木希さん。

劇中、三姉妹でピアノを演奏するシーンがありますが、完成披露試写会では、連弾に挑戦した佐々木希さんが、「（準備期間が）1ヶ月あったので、大丈夫だなと思っていたんですけど、だんだん『これはヤバい！』と特訓の日々だったと語っています。一方、比嘉愛未さんは連弾シーンについて、ピアノは初挑戦としながらも「クランクインの1ヵ月前から、毎日ピアノに向かい、吹き替えなしで頑張りました」と答え、唯一ピアノの経験があったミムラさんも「目隠しして弾けるところまで練習しました」と告白していたそうです。

三姉妹を演じるミムラさんは実生活でも三姉妹（三女）で、映画『わが母の記』やドラマ『富士ファミリー』でも三姉妹を演じています。三姉妹の母親役を演じる鈴木保奈美さんは実際にも三姉妹のお嬢さんがいるほか、保奈美さんの勤め先の社長役の島田陽子さんも三姉妹・長女で、脚本家の登坂恵里香さんも三姉妹・次女、とキャストやスタッフには三姉妹に縁がある方が多いようです。三姉妹総合研究所では、映画『カノン』を応援していますが、エンドロールにはクレジットが掲載されていますので、最後までご覧ください。

なお、来週19日（月・祝）にはカワイ表参道コンサートサロンパウゼで、12時、15時、18時の3部入れ替え制により、雑賀監督が語る撮影秘話と音楽スタッフによる映画音楽コンサート「映画音楽名曲コンサート」が開かれます。映画では、三姉妹が幼い頃に発表会で演奏した「パッヘルベルのカノン」がエンディングでも披露されていますが、もちろん、当日も演奏される予定です。現在、音楽コンサートやさまざまな特典があるクラウドファンディングも展開中です。映画同様に、コンサートにも是非、足をお運びください。

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