2015年7月2日
またもやNHK朝ドラで三姉妹がヒロインとなる『とと姉ちゃん』
このほど、来年春から放送されるNHK朝の連続テレビ小説(朝ドラ)94作目が『とと姉ちゃん』に決まりました。ヒロインは父の代わりに家族を守る“中身はオヤジ”の小橋常子。二人の妹たちと三姉妹で出版社を起業し、『あなたの暮し』という雑誌を発行するという物語です。激動の昭和を駆け抜ける家族の年代記で、モデルは『暮しの手帖』の社主でもあった三姉妹・長女の大橋鎭子さんです。

大河ドラマや紅白歌合戦と並んでNHKの三大看板番組のひとつである朝ドラは、54年目を迎えています。当初は、第1作の『娘と私』など家族を描いた文芸路線でしたが、6作目の『おはなはん』の大ヒットから女性の生き方を描いた一代記ものが多く制作されるようになります。それらのヒロインは、飛行士であったり、新聞記者であったり、漫画家などさまざま分野で先駆けとなった女性たちでした。

そうした中、朝ドラでは、今までに三姉妹のいずれかを主人公に姉妹や家族の絆を描いた作品は、熊谷真実さんが長女を演じた『マー姉ちゃん』、いずれも三女を演じた中村明美さんの『まんさくの花』、加能みゆきさんの『都の風』、宮崎あおいさんの『純情きらり』があるほか、『カーネーション』ではヒロインの娘が三姉妹でしたし、『花子とアン』では、花子の設定が三姉妹・長女でした。

朝ドラの三姉妹という設定は、家族を描いた際に一層深みや厚みを与え、物語にも幅を持たせます。
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